■2003年5月18日(日)〜5月31日(土)■

5月31日(土) 奮い立つ闘志再び、ビールの泡と消ゆ!  文責:サイトウ
 やって来ました。1年ぶりに、ここは恵比寿でございます。台風4号の激しい雨の中、我らが酒つま3人組!スタッフW君と今回は頼もしい味方!ライターY女史が参戦です。何かと言うと、ジャパンビアフェスティバルでございます。去年創刊号で全銘柄制覇だ!と意気込んだのですが、おしいところでダウンしてしまい、悔しい思いをしたのはつい昨日のようです。開場の合図とともに待ちくたびれた群衆は我先にという感じでそれぞれ散らばって行ったのであります。味わうというより、数を飲む!に重きをおいているわれわれは人の少ない所を選んで、いいペースです。W君!今年はかわいい外人さんいないね〜?そう、前回はそこそこいたんですよ。ハーイ!と言いながらすれ違い、君は何を飲んでるの?とか聞きながら、順調に進んだような?ま〜それはしかたがないねW君!ところでいくついった?そろそろペース上げようか?20杯位から私はもういいあんばいです。朝から水分を控えてきた胃が待ってました!と言う感じでアルコールを吸収してます。そして博石館ビールのクリスタルエール!これいいです!なんとアルコール度数が12度!日本酒並です!飲んだ途端私はガクン!と来ました!フッと横の2人を見ると何かボリボリ食べてます。なんと!Y女史!塩せんべいとあんころ餅を持参したと言うのです!せんべいはまだしも、あんころ餅とは?これなかなかいいんですよ!あんころ餅!酒にあうんですよあんころ餅!さすが!さすがだ!Y女史!俺にも頂戴?せんべいの方を。せんべいボリボリでビールも進み、30杯位のところでY女史は私用で去ってしまい、残る我らも、いささかタプタプ状態。33杯位のところで腹に何かいれねば!とソーセージと唐揚げをW君と分け合い、もう満腹!です。そしてガーデンプレイスを後にしました。雨のしずくが顔にかかり、なんともいい気持ちです。3人で結局90〜100位、だぶりもあり惜しくも制覇ならずですが、ま〜来年もあることだし、このへんでかんべんしといてやるか!?次回どなたか参戦します?

5月30日(金) ハイボールと銀座の風〜〜!      文責:サイトウ
 ふと横を見ると、バーのカウンターに、ハイボールのグラスがなかなか減らず、ポツンとしている。その日はロケハンで銀座7丁目のバーの下見だ。ここがいいバーで、一階にあり、ドアはいつも開けっ放し!路地からいい風がカウンターを抜けて行く。隣に座っているのは編集長のO氏、打ち合わせも終わり、そろそろ飲みに入りましょう!と、まずは生ビール!まだまだ明るい銀座の路地を見ながら、たまに横切って行く着物すがたは、なんのつまみよりも酒が進む。そこで、ハイボールの話なんだが、O氏、ぜんぜんすすまないんである、酒が。横顔を見ると、も〜、ヘタリきって眼もどんより!手はグラスを持ってはいるが、飲む気配もなく、表情も険しい!口数も普段の100分の1!まるで、もらす寸前のジャンギャバンって感じである!そう!みょ〜に絵になってる!俺は思った!たまには具合悪く渋めにいくっていうのもいいかもしれない!モテそ〜だ?そんなうまくいく訳がない!過去を振り返れば分かる事だ。あ〜また、気持ちのいい風がカウンターを流れて行った。

5月29日(木) 重い空気はあっさりと……          文責:ナベ
 昨夜は、知人が制作に関わったあるギャグCDの完成記念パーティーに顔を出す。おそらく5、60人は集まっていたかと思うが、知っている顔はわずかに数人。世の中、知らない人ばかりだなあ、とつくづく感じた。そんな初対面の人たちの中に、「酒とつまみ」を書店で買ってくれた人がなんと3人もいたので大いに驚く。喜びのあまり、空腹に生ビールをしこたま流し込んだ。またも肝臓を苛める結果となったが、嬉しいんだからしょうがない。
 今日は19時から、「書評のメルマガ」を編集している南陀楼綾繁さんとの打ち合わせ。場所はおなじみの加賀屋東京駅前店。編集部からはO氏と僕、他にはライターEさん、途中から某編集部の女性編集者Tさんが参加。これまたみなさん初対面だったが、「酒とつまみ」のこと、酒や飲み屋のこと、ミニコミのこと、書店のことなどなど、いろいろと話しながら閉店近くまで楽しく飲む。で、いったい何の打ち合わせだったのかというと、6月から「書評のメルマガ」に「酒とつまみ」についてO氏が書かせてもらえることになったのである。非常にありがたい限り! 締め切りまでの時間があまりなく、妙にプレッシャーを感じていたO氏だが、ここはひとつ、編集発行人として頑張ってもらいましょう。で、東京駅でみなさんと別れた後、O氏と僕は、連載執筆陣の一人、佐藤さんが経営する銀座のバーへ。そこそこ酔っぱらってるのでタクシーを使ったのだが、「銀座って言うと嫌がられるんだよな」という乗車前のO氏の言葉通り、案の定運転手に嫌がられる。まあ、15分くらい歩けば到着する距離だからその気持ちもわからなくはないものの、運転中も不満顔で嫌みを言ったりするので、僕も嫌みで対抗した。車内の空気はかなり重くなったはずだが、それを感じる間もなくすぐに到着。ああ、距離が近くてよかった。そんなことがあったので、バーに入ってもイマイチ楽しい話題が出なかった。が、偶然一人で客として来ていた女性バーテンダーSさんとともに、カウンターに3人で並ぶことになった途端、状況は一変。実はこのSさん、以前O氏が雑誌の仕事で取材し、絶賛していた女性なのだ。だから我ら2人は、さっきの重い空気が嘘のように、ヘリウム並みの軽さで浮かれ、会話を弾ませることとなった。現金なものである。ただ、Sさんにとって、空気が軽くなったのか重くなったのかは定かではない。

5月27日(火) ビール・ダイエットに失敗          文責:タケ
 昨日は、前夜の早寝のせいか、目覚めたのが午前4時。老人化しているのかもしれない。それで早朝から仕事場へと突入し、猛烈に仕事をした。やればできるのだ。夜は吉祥寺のバーWのTさんに小誌をまとめてドカンと届ける。特製のハイボールを少し飲み、早々と帰宅。ビールを1本、本を読むうちスヤスヤと眠る。
 そして本日、またもや起床5時。健康的だと素直に喜んでいいのかわからないが、起きちまっては仕方がない。腕立て伏せの後、原稿仕事にとりかかる。朝食がうまい。丼に2杯。これではポテ腹の進行に歯止めがかからない。ただでさえ放っておかれれば1日に4食をこなしてしまう高校生のような食欲を発揮している昨今、酒かメシのいずれかを減らさなければ肥満への一本道を突き進むことは間違いない。でも酒は減らせない。いや、少しは減らせる。だからこその旺盛な食欲でもあるのだ。となればメシを減らすしかない。知り合いの医者が減量に取り組んだとき、彼は酒場でビールしか飲まないという作戦を展開していた。こうすると腹が張ってあまり食えないので体重が自動的に減るというのだ。名づけてビール・ダイエット。「オレもこれにしようかな」と思いついた。そこで出かけた編集部近くの居酒屋さん。Wクン、Sさんと3人で、勢いよくつまみを注文。ジョッキのビールを飲み干す。しかし、である。小生が次に頼んだのは焼酎のロックであった。編集部で缶ビールを3缶も飲んでしまったため、最初のジョッキですでに腹一杯という感じになっていたのだ。しかし、この店のつまみはうまい。食べたい。だから……。ビール・ダイエット作戦はあえなく玉砕した。しかし、なんとかしないと……。

5月25日(日) 年中無休の飲酒生活             文責:タケ
 21日、22日は池袋、浦和、中野などに出没してウイスキー飲み。小誌と関係ない仕事がらみながら腹いっぱい飲む。やれやれ。そして23日は、午後も早くから小誌連載「つまみ塾」の撮影で瀬尾さん宅へ。Wクン、Sさん、Y子ちゃんと小生の合計4人は、到着するやビールを抜き、瀬尾さんが作ってくれる絶品つまみに箸を伸ばす。たはあ、とかうぁとか言いながら飲み、食べる。うまいのだ。実にうまいのだ。瀬尾さん、この日のためにと上等なマッコリを2種類も用意してくれていて、これがまたうまいので、ぐいぐいと飲む。ビールも飲む。焼酎のロックも飲む。掲載用の8品の撮影、試食が終わり、それでもまだ飲み終わらない我ら図々しき輩のために、さらに瀬尾さん、秘蔵の自家製梅干やら塩葱奴(創刊号参照)やら、いろいろ出してくださって、それでまた飲む……。
 そろそろ陽も陰ろうかという頃、このままご馳走になりっぱなしではと思い、瀬尾さんを外へと誘い出す。ホッピーのある居酒屋さんでもちろんホッピー。そこでも調子づいてしまって次の店へたどり着いたら、すでに目の焦点が合わなかった。 
 ってなことで24日の土曜はヘタリの1日。とはいえ飲まないわけではない。ゴロゴロしながら本なんぞ読み、夕刻には早くもひろ風呂浴びてベランダに折りたたみ式椅子を持ち出す。もちろんビール。その後夕食を挟んで夜はウイスキー。25日は午前中から免許の更新。新しい免許証ができるまでのわずかの時間を見つけて府中試験場近くの中華屋さんへ突入。餃子、ビール、トンコツラーメン。ここはカツ丼なんかもうまそうだった。免許を受け取ったら深大寺まで約1時間の散歩。着いたそば屋で深大寺ビールを2本。見ればこれがホッピービバレッジの製造によるもの。深い縁を感じる。そこからまたまた家まで歩く。今度は40分ほど。今日は本当によく歩く。家に着くとさっそく入浴。上がってまたビール。キリンクラシックラガーの大瓶をたちまち2本。メシの間もその後もつらつらビール。仕事は休むのに酒は休まない。何をしているのだろうと思いつつ、事の成り行きにはひたすら満足。就寝22時半。

5月20日(火) 脳味噌コロコロ                文責:ナベ
 以前誰かから聞いたことがあるが、毎日のように同じ面子で同じ飲み屋に入り、同じ酒肴を頼み、同じような会話を繰り返していると、脳がどんどん退化してしまうという。確かに新鮮味も刺激もあまりないわけだから、その話を聞いた当時は、こりゃイカンと身を引き締めたものだ。ところが、このところ、そんなことはすっかり忘れたかのように、同じ面々、要は編集部の面々とばかり飲んでいる。そして今日も、気がつけば駅前の安い中華屋でS氏とともにレモンハイを痛飲していた。14日とまったく同じである。話す内容も、酒とつまみのこととか、エロ話とかまったく同じ。S氏が店長に放った「ザーサイをくざーさい」という駄洒落も同じだし、それに対する「またかよ!」という僕のツッコミもこれまた同じだった。ああ、こうやって我々の脳は日々退化していくのだろうか。脳味噌がどんどん収縮し、そのうちコロコロと音を立て始め、最終的には耳の穴からこぼれ落ちてしまうのだろうか。とはいえ、そんなときにも、コロコロ転がる自分の脳味噌を肴に、バカ話をしながら楽しく飲めれば、それに越したことはない。

5月19日(月) ベロ出しノリちゃん!両国に現る!   文責:サイトウ
 早朝5時起きである。朝靄けむる露天風呂を俺は撮らなければいけない、仕事第一である。頭が重い!ただでさえでかい頭の為、二乗に(非常に※ダジャレです)重い!。ことのほか原酒が残っている感じである。撮り終わり、浴衣を脱ぎドボン!ゆっくりあったまり川に向かって全裸で仁王立ち!……。猿だ!川の向こうに猿がいる!3匹!こっちを見てる。猿達は俺の前を見たのか、アタシノマケデス。と言う感じで、すごすごと山に帰って行った。朝食まで俺達は再び、ふとんにもぐり込んだ。最高である。しかし二日酔いである。ごはんのおかわりができない。気持ちが悪い。O氏は快調らしくごはんおかわりで朝飯も完食。さあ〜!行きましょう!と絶好調!おかげさまで昼にはなんとか全て終了である。長野まで順調に戻り、お約束のてんざるビールである。調子いまいちの俺はおそるおそる恵比寿ビールを流し込んだ。一杯、二杯、三杯、そして四杯。そばをたぐり、また一杯、てんぷらを食べ、また一杯、なんと復活である!きのうの原酒とビールで、もう〜いい気持ち!あとは帰るだけである。だがしかし、今日は、あのベロ出しノリちゃんが待っているのである!なんとパラオからノリちゃんが帰って来ているのである!…。そして今宵の酒場は下町両国!そばと焼き鳥がなかなかいける店「江戸そば、炭火焼、元」である。ノリちゃ〜んお帰り!元気そ〜だな〜!元気だよ〜!ところでSさん、なんか顔色悪いよ〜?だいじょうぶ?ノリちゃんは優しいのである。私はきのう三社でお神輿かついで肩があかむくれなの〜。どれどれ?ノリちゃんはシャツをむきっ!とめくり、あかむくれの肩を出した!凄い!相変わらずパンパンであった。ビールから始まり、そば茶割りに移った、これがまたいいのである。そばの香りで焼酎がすいすい入っていく。実にうまい!いつのまにか体調が戻っていた!2軒目も焼酎専門店である。ここには「まんこい」という、黒糖焼酎がある。これもさわやかで、じつにうまい!おかわり!おかわり!おかわり!で店長曰く、いちいち作るの面倒だから一升瓶買って下さい!もっともである。買ってしまった。そしてノリちゃんは片手で一升瓶を持ち、俺のグラスにまんこいを注いでくれるのであった。もちろん、ベロを出しながら!

5月18日(日) 奥信州!混浴温泉!原酒!の旅!    文責:サイトウ
 その日、9時12分発長野行に乗る事になっていた、俺は8時半頃東京駅到着である。余裕しゃくしゃくで地下食堂で和定食を詰め込み、さて今回の温泉はどんなかな〜?とたばこをいっぷく。仕事である。酒つま編集長のO氏と俺は、旅雑誌で温泉特集の連載を任されているのだ。好きな所に行っていいのである!しかも毎回2か所も!ありがたい。ありがたいことだ!長野駅に到着、駅前に戸隠そばがある、帰りはここで、てんざるビールな!と確認し合い、車を借りて小1時間の山道を上り温泉を目指す。緑があざやかである。気持ちいい〜。俺の心は早や終了後のビール&地酒にいっちゃっている。宿に到着。じっくりと、一つ一つの風呂を撮影して行く。途中何度もビールが網膜に浮かんでは、ぜんぜん消えない!残るは川っぷちの露天風呂だけである。実はここが混浴なのである。夫婦とはちょっと言いがたいような中年のカップル、そして20代の男女!これらの2組が実にどうどうとあけすけなのである。そ〜か最近はこういうことになっておるのか〜!えらいこっちゃ!丸見えである!なんとか終了した。夕食の撮影までの間、ビールのロング缶を開けてしまった、がまんできなかったのである。夕食は山の物中心で非常にうまそ〜だ!ご主人からの地酒も付いている!仕事終了で、いよいよ本番、ビール&地酒に突入である。夕食は見る見る無くなり、あっちゅうまに完食である。そう言えば2人とも昼めし食ってなかったな〜、仕事第一である。どっぷりと日も暮れ露天風呂でも行くか?川の流れを聞きながら少し熱めだが、その乳白色のお湯は頭の奥までぷよぷよにしてくれる。あ〜〜のぼせてきた!部屋に戻りじっくりやるか?実は途中、酒屋で地物の原酒を買っておいたのである。四合瓶で足りるか?と、ぐびぐび入れる。温泉でぽかぽかになったせいか、みょ〜に効いてきた感じである。度数が20度!さすが原酒!がつん!と強い!1時ごろまでO氏とあれこれ語り、俺は網膜に残っている混浴の映像と共に深い眠りについてしまったのであった。


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