■2003年10月1日(水)〜10月16日(木)■

10月16日(木) 甥ッ子に焼肉を振る舞うの巻         文責:タケ
 昼前に東京駅に集合して某地方都市へ取材。ちゃんと仕事もしてるのだ。で、夕方に仕事も終わり、編集者さんとはそこで分かれる。この町に今、甥がひとりで住んでいる。親の海外赴任でそうなったのだが、高校生の甥ッ子は日本に残ってサッカーに打ち込む選択をした。だから一人暮し。いろいろたいへんだろうと思い、オジさんは食料、薬品などシコタマ買い込んで甥に差し入れ、今夜は死ぬほど食えと、焼肉屋へと向かったのだ。体はそう大きくないが、そこは高校生、ほんとによく食うのだ。かく言う小生も高校時代はサッカー部員。ヘタだったし努力もしなかったから言えた義理じゃないが、ついサッカー話なんぞもしてしまい、思えばオレも1日に5回はメシ食ってたなとか、サッカーとは関係ない話にもなってしまい、そうは言いながらも、安い焼肉をうまそうに食ってくれる少年の姿を見ながら生ビールをぶいぶいと飲むのは至福の幸せなのであった。それにつけても、1日にまともには1回しかメシを食わない近頃の小生の、このポテ腹はなんとかならぬか。

10月15日(水) 酒つま関係者テンコ盛りNight        文責:タケ
 午後、小誌連載「つまみ塾」の瀬尾さんより電話。うまいもん仕入れたンだけどこれから行っていい? もちろん、よおございます、ってことで瀬尾さん来社。発泡途中の酒と大根の漬け物の差し入れ。でへーとか言いながら小誌スタッフはあっという間にそれらを平らげ、瀬尾さんを誘って『ちゃんこ成山』へ。ここは第3号のインタビューで、プロレスの蝶野さんをお招きした店。賑やかに飲み、食い、それから吉祥寺へ移動。Tさん経営のWへ。そこで、なんと、小誌に広告を出してくださるという奇特な、いやいや誠にありがたい御仁と合流。聞けば歯医者さん。なんで歯医者さんが小誌に広告をと思うのだが、いいじゃないの出すって言ってンだからという、なんとも穏やかで紳士的で、弱者を助ける気概に満ちた言動に、ひたすら感動する私たち。瀬尾さんも一緒にカンドーしてくれるので思いはひとしおな夜になったのでした。そして、カウンターの向こうのほうで飲んでいらっしゃった紳士が、そろそろ帰ろうと席を立ったとき、Tさんが、「この人たち、酒とつまみの人たち」って、なんともそのまんまな紹介をしてくださり、すると紳士「ナヌ?」という顔をしたのも束の間、やっぱもう1杯飲もうって瀬尾さんの隣に座ったのだった。小誌を愛読していただいているという。「あなたがホッピーの」と仰るから「私がホッピーです!」ってがっちり握手。オレはいつからホッピーになったのかと思う間もなく、今度一緒に飲もうじゃあねえかってな話を振られ恐悦至極、嬉しいことばかりで涙目の午前1時でございました。あ、ホッピー口調になっちまった!

10月14日(火) 数学とウイスキー               文責:タケ
 二日酔い。予定通りだからたじろがない。うろたえない。でも、めげる。弱いのにバカみたいに飲むからだと思うが、バカなんだから仕方がない。ふーふー言いながらなんとか仕事をこなして、夕刻、仕事場で缶ビール1本。さて、飲みに行くかというタイミングで自宅から電話。中間テスト中の子供から、帰ってこんかい! というメッセージ。21時帰宅。数学を教えろという。無理だ。無理なのだが、頑張る。問題集を突き出されてみれば図形の証明問題。うむむむ。証明しろだと? 三角形の合同条件を利用しながらいかにも複雑な図形の面積について、AOBCがEFHGの半分になることを、このオレに証明しろというのか! 咄嗟に逆上した。ただ、今、書いていて思ったのだが、AOCBなら四角形、なんも複雑ではない。ではないのだが、アルコール漬けの頭には、複雑怪奇なものに見える。面妖である。普通に対面していたのではラチがあかないのである。そこで、ウイスキーを飲む。いつも、頭がぜんぜん回らないまま仕事をしていて、夜、酒場で何杯か飲んだあたりから、ペラペラと喋れるようになり、挙句、深夜の酒場で、オレって天才じゃないのかと思うほど斬新なアイデアを思いつく、いや、思いついたような気分になることが多いからだ。中学の数学くらい、天才じゃないか、まで到達しない間、翌朝までちゃんと覚えてる、くらいの間の頭ならなんとかなる、というのがウイスキーを飲む理由だ。しかしこれが、むちゃくちゃ評判悪い。酒臭いのである。プハー。だからあ、ここんとこに線を1本引くってアイデアさえ出れば、三角形の合同条件使ってこっちの辺の長さがわかるわけよ。いい? そうだろ? オレってけっこう数学わかってるよな、プハー! いい線いってるって思わん? そう、そこ、プハー! そこに1本の線を引くっていうアイデアよ。オレなんかサ、プハー! こう見えてアイデアでメシくってるからな……、オーイ、氷持って来て……。「もういいや、よく分かったから」「おう、そうか。分からんもんは何でも持って来いよ。ねえ、ちょっとお、氷、まだあ? 早くしないと評判悪いよお〜、ったく」オヤジひとり、悦に入っているのである。ここは飲み屋じゃないのに。

10月13日(祝) 酒つま編集会議in有楽町            文責:タケ
 一昨日は府中競馬場で大負け、立川でWクンと大飲み。三鷹駅で先に電車を下りてバスに乗るとゆ〜らゆ〜らといい具合に体が揺れて、帰宅時にはさらに酔っ払っていたにも関わらず、ひとッ風呂浴びたらリフレッシュした気分になってまたビールカブ飲み。その影響で昨日はボロボロ。中間テストの勉強をしている子供たちを尻目に、ひたすら横になる。競馬中継もやる気のないままボーゼンと眺め、中継終了後は少し本を読んでから豆腐を買いに出掛け、小誌連載「つまみ塾」で覚えたネギ塩奴の具を作ったところで入浴。風呂から出てくると、塩を振った刻みネギがシナっとしてよい按配。ゴマ油の香りを楽しみつつ豆腐にテンコ盛りにしてビールを開始。そのままダラダラとウイスキータイムに突入。23時頃また少しだけ本を読んで熟睡。
 そして本日。昼まで寝て、飯食ってまた寝て、目覚めると大雨。空は真っ暗。でも出掛ける。目指すは有楽町。松崎菊也さん、すわ親治さん、二木啓孝さんを囲んで、Wクン、Sさんと一緒に、4号向けの編集会議。松崎さんはラジオの生本番の後で駆けつけてくださり、すわさんとともに会議の最初から参加。二木さんはといえば、「山形県で革命を語る芋煮会」に参加しているとのことで、1時間半遅れの合流となった。会議・打ち合わせといっても、いつものことながら何も話さず、ただ、おもしろ話を聞くに止まる。途中、それで次号はどういう原稿にするかと、松崎さんが話を誘導してくださるのだが、小生はオモシロ話やすわさんのギャグにひたすら笑うばかり。すでに、相当にキコシメシタ感じの二木さんが合流してからは、鹿児島県人の二木、すわ両氏による薩摩弁の応酬に腹を捩る。二木さんはたくさんの荷物を抱えていて、ちゃんと人数分用意してあるビニールパックに、山形土産の小茄子の味噌付けを分けてくれ、さらに地卵までくださった。みんな、それを手に、深夜の有楽町の町へ出て、さあて帰ろうか、帰るわけない、もう一軒、バーを探し出してゾロゾロと入る。とどのつまりは6時間飲み。帰り際、二木さんから「原稿は何枚だっけ」と聞かれ咄嗟に答えられず、松崎さんから「締め切りはいつか」と聞かれやはり答えられず、本当に、すみません!

10月12日(日) 「汗だく二日酔い男」と呼ばないで     文責:ナベ
 昨夜の長時間飲みのダメージは凄まじく、今日はほとんど何もできず夜まで仮死状態。草サッカーの練習、もしくは競馬場に行く気力も何もなかった。起き上がるのも辛かったので、布団の中でテレビの競馬中継を見ていた以外はずっと寝てた。もう今日はこのままでいいと思ったのだけど、午後6時半頃、知人のFさんから「7時から吉祥寺で飲むんだけど来ない?」と誘われ、あっさりと出かけた。駅前までなら体力使わないしね、とか何とか一人で言い訳しながら。で、気がつけば他に誰がいるのか聞いてなかったなと思いつつ、待ちあわせ場所へ行ったら驚いた。Fさん以外の4人は皆知らない人で、そのうち3人は女性。20代後半のOLさんだった。おお、OLさんと飲むのも久々だなあとふと思ったが、二日酔い無限大の僕には喜んでる余裕などなし。早く迎え酒をして調子を取り戻したかったのだ。なのに、皆さん初対面ということで、軽く乾杯した後、自己紹介。当然、自分が話してるときや質問を受けてるときは飲めない。すると、二日酔いで体温調節ができないのか、とめどなく汗が出る。汗を拭き拭き自己紹介してたらまた汗だく。彼女たちの頭の中には、僕は「汗だく二日酔い男」とインプットされたことだろう。が、その後生ビールを2杯飲み切った途端、汗がピタリとストップ。体調も戻り(酒でマヒしただけだが)、そこからは会話も快調。皆が皆、その急激な変化に驚いていた。どうだ、まいったか。てなわけで、今夜もまた大量に飲んでしまいましたです、ハイ。

10月11日(土) 競馬 ホッピー ダメ人間          文責:ナベ
 この三連休はバイトをしようと思ってたのに、少し前に応募したらすでに定員オーバー。う〜む、それならそれで馬券で勝負だ、ということで東京競馬場へ向かう。まあ、今日から秋の東京競馬開幕なので、いてもたってもいられなかったのが本音かもしれない。で、午後1時頃到着。朝昼メシを抜いてるので、まずは腹ごしらえをしに場内のマクドナルドへ。メニューにはハンバーガー類とポテト、ドリンクのセット五百何十円ってのが何種類かデカデカと載っていたが、そんなモノには目もくれずハンバーガー2個160円を注文。ハンバーガーはあまり好きじゃないので普段はほとんど食べないが、ここは我慢。競馬場で馬券以外に無駄金は使いたくないのだ。が、そんな涙ぐましい努力もまったく意味なく馬券は惨敗。バイトしてたら入っただろう日給分くらいが財布から消えた。最終レース後のゴール前にたたずみ、俺はなんてダメ人間なんだと一人うなだれることとなった。すると、左目の端のほうに、ポテ腹を窮屈そうにしながらガニ股で歩く男の姿が。O氏である。表情はまったく冴えない。僕の3倍近く負けたようだ。自分よりダメ人間がいたのかと思い、ホッとする。で、二人で南武線に乗り立川へ。ホッピーマラソンが再開するので、僕も伴走することにした。ホッピーの置いてある店を探してグルグル歩き回り、午後5時半頃入店。そこからホッピーを中身5杯ペースでえんえん飲み続け、午後10時半頃店を出る。それにしても、よくもまあ5時間も話すことがあるものだ。不思議である。その後中央線に乗り、三鷹駅で下りるO氏と別れ、吉祥寺駅下車。ホッピー効果でもうかなり足に来てたが、帰らなかった。いや、帰れなかった。実は、行きつけの飲み屋で遊びの打ち合わせがあったのだ。それも午前1時から。なんちゅー時間にやってんじゃ、てな感じだが、約束したのだから仕方がない。でも、一旦家に帰ってから出直すのも億劫だったので、午後11時には店に入った。待ちあわせの時間まであと2時間もある。他の面々は当然まだ来てない。とはいえ、そこで酔い醒ましにお茶を飲むなんて気はさらさらないので、酒を飲む。マスターたちと何か話しつつ、酒を飲む。で、どうなったかというと、午前1時には、へべれけ、モーロー、連続して4文字以上まともにしゃべれぬ状態に突入。おかげで打ち合わせのウの字もできなかった。結局、他の面々に、そこんとこテキトーに、とか何とかロレツが回らぬ感じで捨て台詞を残し、フラフラと退散。帰る途中、またもや井の頭公園に肥料をまき、改めてダメ人間ぶりを痛感した次第。

10月10日(金) 西口やきとんであと58日         文責:サイトウ
 三軒茶屋でタレントさんのインタビュー撮影終了が夕方6時、だらだらと事務所へ戻りその日の整理。整理と言ってもたいした事ではない、すぐ終わる。撮影ノートにその日のポラを張りデータを記入、その他気付いた事を少し書く、で、すぐ終わる。冷蔵庫からビールを取り出しプシュ〜!と空ける。「いや〜、お疲れ!」、「ほんと、お疲れさん!」、「やっぱり疲れた体にはレバ刺しがいいね〜、」「あっ〜、レバ刺し!いいですね〜!」「西口やきとん!そろそろレバ刺し出てるんじゃないですか〜?」「そ〜だね〜、早く行かないとあれ!すぐ無くなっちゃうしな〜?」。これみんな俺一人でやってるんです。するとプレッシャーを感じたW君が「解りましたよ!もう〜少し待って下さいヨ〜〜!テープ起こしがもう終わりますから!」ってな訳で今夜は西口やきとんで御座います。ここのハイボールがまた凄いやつで、一度作り置きしてるところを見た事があるんですが、甲類焼酎1リットル入りのでかいペットボトルを右手に持ち、左手にはレモン炭酸で同時にドバドバドバ!っと、これ又でかい容器に3回位やっておりまして、しばしW君と、「な〜るほど!こ〜ぃう事になっておるのか!どうりで、酔いがめっぽう早い訳だ!」と納得したのです。小ジョッキグラスで来るんですが、これを4杯いくともう〜レロレロです。そしてお目当てのレバ刺しです。特製ニンニクみそがこれまた絶品で、みそたっぷりのレバーはもう〜こたえられません!立って飲むスペースと奥は座れるテーブルが有りまして、行くとなぜかいつも同じテーブル席が空いていて、俺とW君の指定席みたいになってます。料金も非常〜にリーズナブル&フレンドリーな対応であります。いい飲み屋です。そのほかにも、らっきょ、ガツ刺し、キュウリの漬け物、これらをあのニンニクみそでやると、もう〜最高です。そして酔いが回った俺のバカ話はもくもくした煙と共に西口やきとんの換気扇に吸い込まれて行くのであります。あ〜〜あと58日です。

10月9日(木) 50まで59日                 文責:サイトウ
 50まであと59日だ。なんて事はないのだが59日過ぎると50になる。今さらこのだらしない性格が変わる訳でもなし、おそらくその日までだらだらと過ごすだろう。酒も変わらず飲み続けるに違いない、大酒も何回か飲むに決まってる。ただここの所少しだけ変わって来た事がある。「酒とつまみ」を作る様になってからなのだが、(もっとも俺はいまいち戦力にならずという感じだが)いままで御付き合いのない人々と酒が飲めるのである。これはなかなかに楽しい事である。ボランティア希望で来てくれた人達とか、読者の人達、そして酒つまを取材してくださった人達、まあ皆さん酒好きと言う大前提はあるのだが、そんなこんなで最近楽しく飲む機会が増えている。これまではいつものメンバーでいつもの所でからみ酒と言う感じで俺に関して言えばそう悪くもない酒だったのだが、これから先々、どんな酒飲みと御一緒できるかと思うと、人生50から!という思いがふつふつと湧いて来るのである。…。ってな事を考えてると、Iチャンが、「Sさん!お酒!ラストオーダーですよ!」。「う〜ん、じゃっ紹興酒2合!それとザーサイをくざ〜さい!」。「もぅ〜、しょうがないわね〜!」…。

10月8日(水) おでん汁に人生を思う            文責:サイトウ
 早朝からの仕事が昼の1時過ぎ頃終わった。場所は人形町。昼飯をと思いぶらぶら歩くとまたまた長い列に目が止まった、きのうに引き続きである。そこは「玉ひで」であった。きのう並んだので今日は並ぶ気がしなかった。それに以前撮影で「玉ひで」の味は経験済みだ。一緒に出て来る鳥スープが激旨だった事を覚えている。勿論本体の方も文句なしであります。さて「玉ひで」を過ぎてぶらぶら行ってふと路地の奥を見ると見覚えのあるおでん屋があった。たしかその店は入ると店の真ん中にでん!とおでんを煮る銅鍋があり、それを囲むように四角く席が作ってあったと思う、その銅鍋を守る様に店のおやじさんがこれ又、でん!と座って客の相手をする。2年位前だったか酒つまのO氏とWクンと3人でそこに入ったのである。おやじさんが言うには、なんでも、このおでんの汁は昭和28年から作りつづけている年季物で「あんたらが食べてる大根も28年前の汁がしみ込んでるんだよ!」だったと思う。俺はその時「48年前か〜、大丈夫か、その汁?」…。ところでしかし昭和28年といえば…。なんと、俺の生まれた年なんである。そしていまから2か月後の12月はまさに俺は50になるのである。人生50年!なんて言うけど、そこのおでん汁みたいに黒く淀んでいる訳にはいかないのである!これから、まだまだもうひとはなふたはな咲かせるぞ〜〜!と思いつつ、今晩はおでんで一杯やろう!と言う事になるに違いない。しかし、小さくてもいいからひとつ位咲かせたいな〜。

10月7日(火) ダラダラつづく スタジオカンヅメ    文責:サイトウ
 先月からのカタログ仕事がまだつづいておりまして、朝からスタジオです。気合いを入れて仕事をしておりますとついつい忘れるのは時間ですね、ふと気付くとなんと午後1時半。さて今日の昼飯は?と、ふらふら外へ、長い行列を見つけ看板を見ると、あの、つけめんで有名なT軒ののれんが掛かってます。オープンしたての支店みたいです。ラーメン大好きなんですが、有名店を気合いを入れて食べ歩くほどでもなく、事務所そばのガード下のラーメン屋で充分満足なんですが、たまたま見つけた有名店の看板なんで、ま、せっかくだから並んでみるか!と思い、列の最後部へ。みなさん黙々と並んでいるんですが、俺の前のオヤジさん、つま先立ちでそわそわと厨房を覗いてるんです、覗き終わると俺の方に向きかえり、ニコっと笑うんです、もう早く食べたくてしょうがない!って感じです。子供みたいで少し気持ち悪いです。やっとそのオヤジさんの番が来て座ってくれたんです、そして俺の番、なんとそのオヤジの隣です、案の定カウンターから厨房を覗き両手をスリスリしながらニコニコして待ってます。オヤジが注文したのはつけめんの大盛りでした、それがすっごい大盛りでビックリ!、ほどなく来た俺のつけめんの2杯分はあります。なんなくそれを平らげたオヤジさん、もの足りないのかスリスリ&ニコニコ顔で厨房の店長に話しかけます、「もぅ〜少しメンを食べたいんですけど?」いや〜、よく食う変なオヤジさんでした。並んでから終わるまで1時間ちょいかかった長い昼飯でした。しかしつけ汁が甘かったしめんもボソボソでした、ハイ。

10月6日(月) 休肝日                    文責:サイトウ
 ……。休肝日。……。です。仕事が6時頃終わり、事務所へ戻り、おとなしく帰りました。

10月5日(日) 純米酒 ビール ホッピー ガード下   文責:サイトウ
 秋晴れだ、気持ちがいい、地下鉄の江戸川橋駅から神田川沿いに散歩道がある。ぶらぶら歩く、にいちゃんがベンチに寝そべって本を読んでいる、前から来る老夫婦は手をつないで桜の木を見上げている。昼近い日差しは密度がかなり薄い俺の前頭部を優しくなで回す。そこそこの日差しを受けているとじんわりと汗がういて来る、その汗は少ない毛の間をゆうゆうと額まで流れて来やがる、しかも汗を拭いたハンカチは少し酒臭い、やがて目的地の椿山荘の裏門に着いた。でかい庭園を汗をふきふき抜けて本日の会場へとたどり着く。小誌連載陣のY女史からのお誘いで本日は昼間っから純米酒と勝負である。その名も「純米酒フェスティバル」なり。400人位がすでにテーブルに座り激うま純米酒を前にスタートの合図待ちで焦れている感じである。料理も旨そうだ。そしてまだ来ない編集2人に先んじてY女史ご指導のもとさっそく始める事にする。全国選りすぐりの純米酒達はどれも素晴らしく、朝から空っぽの胃壁にみるみる吸い込まれて行く、効いて来た。そして本日のメンバーも揃った。銀座のBAR RのMさんとBAR LのMさん達だ。前日の仕事疲れなど感じさせない位いいペースだ。しかしテーブルを見るとみんなお椀で汁物をすすりながら飲んでいる。RのMさんが「やっぱり、汁ものに限りますよね〜」。同感であります。編集長O氏は取材の為途中退場しなければならず残り我ら5人組は時間ぎりぎりまで飲み倒し、奇声をあげながら真っ昼間の椿山荘を後にして、高田馬場の古本市へと向かう事にした。近いから歩いて行こう!あののどかな散歩道を抜け、酔っ払い5人組は早稲田穴八幡神社を目指すのである。つづく。
 古本市で酒つまを置いて下さっている素晴らしい古本屋さんにご挨拶を、と神社の急階段をヒーヒー言いながら登ると、かなりの人々が黙々と本とにらめっこをしている。野外にも関わらず、そこにはあの独特の古本達の匂いがずっしりと沈澱している感じである。そして突然乱入の酔っ払い5人組の酒臭さでその場の雰囲気は一変してしまったのである。なんと被毛氈敷きの縁台に我らはドッカリと座り、椿山荘で貰った純米酒の4合瓶を開け、コップが無いからラッパ飲みだ〜!、早稲田バンカラ何するものゾ〜!と始まったのである。すると古本屋の店長さんはそっと柿の種を持って来てくだすったのである。申し訳ありません。古本市が居酒屋と化す前に我らは穴八幡神社の急階段を降りて行くのであった。つづく。
 よし!次はホッピーだ!ホッピー行くぞ〜!とシュプレヒコールをあげながら我ら5人組は学生気分でタクシーになだれ込んだのである。ぎゅうぎゅうの車内はそれはもう想像を絶する空間であったに違いない。有楽町ガード下を目指し、窓全開のタクシーは透き通った夕まぐれの都心を快調にとばして行くのであった。朝見た散歩道の光景が風を受けている前頭部に浮かんだ。ガード下の焼き鳥屋でベロベロに飲んだ。ホッピーは何杯飲んだであろうか?メンバー達の笑ってる顔しか思い出せない。「今日はこれくらいにしといてやる」と言ったと思う、銀座のMさん達2人と有楽町でさよならして、我らもそろそろと言う事になり、ガード下を後にした。いやはや今日はよく飲んだ!お疲れ様でした!…?だが気が付くとなんとカラオケBOXにいた。ガード下から合流したO氏がマイクを持って歌っているではないか!ここで負けたら男がすたる!4人で飲めや歌えやの大騒ぎである。昼11時から夜11時まで!いやはやど〜も、お疲れさんでした。あ〜〜疲れたぜ!
 翌日、W君曰く、あの後、O氏とY女史は地元でもう一軒行ったみたいですよ!……。恐るべし!!。

10月4日(土) できれば一生、横向きでいたい         文責:タケ
 昨日は夕方から早稲田。穴八幡という神社で開かれていた古本市に、我らが『酒とつまみ』を出品してくださる奇特にして偉大な古書店があり(詳しくは10月5日付け本欄に)、ご挨拶に出掛けたのである。そこで落ち合ったのはホッピーマラソンの第3弾で店探しまで手伝ってくれた謎の男、にっしぃ。向かったのは地下鉄早稲田駅横のやきとり屋だった。カメラのSさんも合流して賑やかな飲み会となった。実はこの店、夜学の学生だった頃の小生が、昼間の印刷工場でのバイトの後で、さて、これからが学生の本分と思いながら夜な夜な通った店。しばらく飲んでいたら懐かしい女将さんの顔を発見。挨拶すると、「ああ、あなたは昔、よく来てくれたね」とのひと言。覚えていてくれた。もう20年も前の話。1000円、2000円という金を酒に換えるのが惜しいばかりに2級酒の一升瓶を買っては友人の下宿になだれ込んでいた時代。そのときの小生を、ここの女将さんは覚えていてくださった。にっしぃも学部は違うものの同窓の後輩。大いに盛りあがって5時間飲み。それからSさんと別れ、にっしぃと小生はさらに2軒。ベロベロの深夜帰宅となった。
 そして本日。酒飲みというものは、意外に朝早く目が覚める。覚めるのだが、シャキシャキ動くことはできない。持ちかえった諸々の仕事が頭をよぎるが、どうにもならず、お茶を飲んでは蒲団へ戻り、少しメシを食ってはまた蒲団へ戻りの繰り返し。昨夜の早稲田の飲み屋を思い出しつつ、あの頃、自分は何になりたかったのかと自問する。しばし考え込んで答えが出た。できることなら横になって過ごしたい。あの頃たしかにそう思っていた。そして今、横になっていたいというより、縦になれずにヘタバッテいる自分を発見。若き日の望みは半ば叶えられたとひとり納得して、起きることを放棄した次第。

10月1日(水)〜3日(金) 何かしらの3日間           文責:ナベ
 1日。実は昨夜、僕もO氏と一緒に飲んでいた。それもバカ飲み。吉祥寺にたどり着きO氏と別れたときには、もはや千鳥足の末期症状。あっちにフラフラこっちにフラフラしてるうちに、井の頭公園の木陰で肥料をドドンとまいてしまった。いつも同じ場所に吐いていたら木の育ちも違うのかなあ、などとモーローとした頭で意味なく考えつつ、帰宅。寝るというよりも布団と同化する感じで記憶を失う。そんなわけで、今日は廃人同然。でも何かしらやらなきゃいけないこともあるので、総武線に乗り、這うようにして編集部へ。そして夜、誰もいない編集部で私物のデジカメ撮影。ネットオークション出品用だ。前回試しにネットオークションに出品したモノが松屋のカレー5杯分くらいになり、落札者とのやりとりとかモロモロをそれなりに覚えたので、ついに伝家の宝刀(何かは言えませんが……)をドカンと投入。はたしてどうなるのか、ちょっと楽しみにしつつ午後11時過ぎ吉祥寺駅着。駅前の松屋でカレーを食べて帰る。自宅で缶ビール2本。さすがに今日はあまり飲めなかった。
 2日。今日も、何かしらやってるうちに日が暮れた。第4号の仮台割もすでにできているので、徐々に進めていかなければいけないのだけど、背後から忍び寄るS氏の圧力にまたもや屈してしまった。「前倒しなんて言葉、飲み屋の下駄箱に忘れてきちまったぜ」などとワケのわからぬことを夜空に叫びつつ、二人で浅草橋駅西口のやきとん屋へ。ここはどのメニューも低価格で、味もイケる。一般大衆にはすこぶる優しい飲み屋だ。いつもレモンハイを飲んでるが、実はこれがクセモノ。50%が焼酎なので油断すると大変なことになる。バイトのお兄ちゃんが作ってるのを一回見たことがあるが、どでかいボトルに入った焼酎と、どでかい紙パックに入ったレモンの素を、1対1の割合でドボドボと混ぜて大きなバケツのようなモノの中に一気に流し込む。で、それをサーバーに入れ、サーバーから焼酎の濃いレモンハイがジョッキに注がれる。このジョッキが実に小さく、まあだからこそ安いのだけれど、小ジョッキだとすぐに飲めてしまうのがヤバイ。焼酎の濃さなんて忘れて、ついついお替わりを繰り返してるうちに、へべのれけ。ボディブローを食らい続けたボクサーのように、終盤で完全に足に来てしまうのである。そして、今宵も総武線内の揺れに逆らうことのできない両足とともに我が家へ帰宅。
 3日。午前中にO氏とともに本の雑誌社へ。本誌で連載中の浜本茂さんと第4号の原稿の打ち合わせ。と同時に、「酒とつまみ」の現在の売れ行き状況や今後の展開などもお話しし、いろいろとアドバイスをいただく。最新号が出るたびにおうかがいしているのだけど、浜本さんの対応はいつも温かく、本当にありがたい限り。それに引き換え我々は、真剣に話していただいている浜本さんの前で、えんえんと腹をキュルキュルと鳴らしてる始末。僕が鳴らすとO氏が鳴らす、O氏が鳴らすと僕が鳴らす、てな具合で空腹へなちょこコンビぶりを発揮、本当に恥ずかしい限り。浜本さん、大変失礼いたしました。で、一旦編集部に帰った後、午後7時頃には吉祥寺着。なぜこんなに早いのかというと、そこそこ長い付き合いなのに一度も仕事をしたことがない女性編集者Tさんに会うためだ。彼女の知りあいが「酒とつまみ」のファンで、毎号彼女がまとめて買ってくれるのである。駅前の蕎麦屋に入り、蕎麦をすすり、ビールや焼酎など飲みながら近況報告。彼女は飲めないので、僕だけ酩酊。深酒にならない分、体にはいいのだろうが、う〜ん、いいのか悪いのか……。まあ何にせよ第3号が3冊売れた。よかった。


最新酒記 9/18-9/30 10/17-10/31