■2003年8月17日(日)〜8月31日(日)■

8月31日(日) はしゃいだ後は意気消沈            文責:タケ
 前夜は、他言無用ライブの打ち上げですっかり長居をさせていただき、一人勝手に盛りあがった気持ちのままで、小誌第3号を追加発注してくれた銀座のバー「R」に乱入。さらに飲みまくってベロベロ帰宅。目覚めると家の中がいやに静かなので何事かと訝りつつ見てみれば、子供たちが猛烈に勉強しているのだった。ついに目覚めてくれたか。そうではない。明日から2学期、宿題を一気に片付けているのだ。その様、まさに片付けているという感じで、普段、父親の、脂汗タラタラ悶絶入稿を見ているからか、締め切り日、いや、最終日の追い込みには、なかなかの迫力がある。おお! 分からぬことがあったらナンでも父に聞くのだゾ。などと声をかけるが、誰も見向きもしない。極度の二日酔いである父が使い物にならないことを、よく知っているからだろう。うん。眼力、恐れ入った。そこで父は、ビールで迎え酒。ああ、今日は締め切りがなくて良かった!

8月30日(土) 胴を擦ってどーする!              文責:タケ
 この日は正午に事務所集合、その足で、永田町を目指す。社会民主党本部の入っているビルのホールで、小誌連載陣の松崎菊也さん、すわ親治さんたちが企画演出出演するライブ公演があるのだ。その名は「他言無用」。巨大な手提げ袋数個に分けた『酒とつまみ』最新号の数は200冊。これをホールのロビーで、机をお借りして販売しようというわけ。デザイナーIさんと編集Wクンが共同制作したポスターやポップ、つり銭用の小銭を大量に持って、会場へ出向いた我々はさっそく販売の準備。思えば今年の3月も、このライブのお世話になった。ちょうど『酒とつまみ』の第2号が出た頃で、創刊号と一緒に販売されてもらった。そのときは我らが紅一点のY子ちゃんが現場に来て率先してお客さんに声をかけてくれた効果が出て、いやはや、というくらい売れた。しかし今回は、Y子ちゃん忙しくて来られない。Wクンにはまだ青年の名残を感じようと思えば感じられないことはないが、Sさんと小生は正真正銘のおっちゃん。一生懸命声をかけて、さて、どれくらいの効果があるか……。ところが、売れたのだ。昼夜2回の公演の前後で、77冊! 松崎さんは、公演の最後に、ロビーで小誌を販売している旨、舞台上から告知してくださった。ご自身がコラムを連載しているメジャーな雑誌(これも販売しているのだ)については何も言わないのに、『酒とつまみ』のことだけは言ってくださる。涙が出る。それで、売れた。嬉しい。お祝いの酒1本は持参したが、それだけではお礼の気持ちを表し切れない。そこで、制作スタッフや出演者らが開催する打ち上げにも突入と相成った。ありがとうございましたと深々と頭を下げて御礼を言う、かと思いきや、たくさんある酒に手を出し、グビグビと飲み始める始末。宴は盛り上がり、結局22時を過ぎた。出演者の石倉直樹さんが、そろそろ失礼を、と言いかけると、誰かが、「では、すわさん、締めてください」と言う。すわさんいわく、「俺に締めさせたらこれから40分かかるぞ」 本当だった。いつまで経っても終わらない。ただ、これが、ムチャクチャおもしろい。誰かが痺れを切らしそうな頃合を見計らって松崎さんが「どうするんだよ!」と言えば、すわさんあばら骨の辺りを手で擦る。「胴、擦ってどーすんだ!」 まあ、とにかく、といえばすわさん、後ろを向いて空中を戸に見たてるかのように何かを書く仕草。「戸に書くな!」 最後には、「ふざけんなよ!」と言われてすわさん、右足で左足を蹴る仕草。「ヒザ蹴ンなよ!」 こんな感じ。いや、最後の40分で、またまた飲んじまった。このサービス精神! これですよ! と心底思う。この『他言無用ライブ』は10月には沖縄、11月には、浦和、大阪、名古屋での公演も予定している。それから、すわさんの一人ライブは、9月29日、30日、東京で開催。おもしろいですぞ! いずれの問い合わせ先も、他言無用プロジェクト http://www.st21.co.jp/tagon/

8月29日(金) スタジオ カンヅメ 冷しきつね     文責:サイトウ
 ホッピーがまだ眼の前にブラ〜ンと重くぶら下がっている。なんとかスタジオまではたどり着いた。こなさなければならない商品達が段ボールの中で息をひそめて俺を待っている。いいかお前ら、今日の俺様はな、酒くさいぞ〜、すまんの〜。と言いながら中身を見ると、やっかいな商品達が顔を見せた。時計。指輪。ピアス。ネックレス。…。ムムムゥ〜。細かなセッティングだけで昼までかかってしまった。いつもだと小1時間もあれば充分完了する細工であるのだが、なにせ眼の前のホッピーがぜんぜん消えない。昼は胃に負担のかからないものにしよう。冷しきつね!チョウダイ。それと、ビール小瓶も、といつもなら言いたいところだが。言えない。そして午後からの撮影も停滞気味で進まない、狭い所での細かな作業の連続で、いや〜な感じの汗がにじみ出て来る。結局この日は時計2カット、指輪1カット、ネックレス3カット。計6カットであった。バテバテ状態で事務所に戻った。編集2人も心なしか元気がない。聞くと、ホッピーの後、銀座のBARでハイボールをいったらしい。さすがである。Y女史は最後までブリブリ元気で帰ったらしい。恐るべし!今晩は飲まずに帰ってやるとするか? 

8月28日(木) スタジオ カンヅメ 加賀屋でホッピー  文責:サイトウ
 今日は、さばミソ定食にしよう。しじみのみそ汁になすときゅうりのおしんこ、そして小鉢には里芋と大根と椎茸の煮物、しかも大盛りごはんが付いて、なんと、7百飛んで50円!(飛んでないヨ)。そんなことを考えながら9時5分前にスタジオ到着である。午前中はなかなかペースが上がらない。夕べの酎ハイがまだ目の前から消えていない、3杯までにしとけばよかった。さばミソ定食をなんとかたいらげ午後3時位になると目の前の酎ハイもすっかり消え失せ、もくもくと商品撮影に没頭する。我ながらまじめである。しかし今日はだらだらとやる訳にはいかないのである。ホッピーマラソンのスタート地点、加賀屋東京駅前店!で大事な飲みがあるのだ。7時頃に切りをつけ早々に現場へと向かう。3人の先人達は早々にホッピーをあおっておった。発行人O氏、W君、そして3号から連載をお願いしたライターのY女史(「一度酔い潰れてみたい」そうである)。そして議題はと言うと、今後の「酒つま」をいったいどういうふうにするのか!…?ではなく。ポルトガルで1日5本ペースでワインを飲んでやった!だの、どこそこで漏らしただの、と、バカ話の連発である。大丈夫か酒つま!そうこうしているとO氏の同級生であるM女史が合流したのである。刷り上がったばかりの3号をわざわざ購入して下さると言うのである、有り難い限りだ。…。中身!中身!中身!と酒つまチームはもうホッピーの嵐!。ふと横のO氏を見れば、気のせいか?眼が赤い!連日連夜の深酒の結果か、3号発売!の感激か、じっと眼を閉じ、拳をグッと握っているのである。どぅ〜した?と聞くと、調子が出てきた!と言うのである。なんだ、よかったじゃないか!まあ〜ほどほどにやろうぜ!と。みんなでホッピーグラスを手に、乾杯〜〜ぃ!!である…。あぁ〜〜、明日の定食はなんにするかな〜?

8月27日(水) スタジオ カンヅメ さば塩定食     文責:サイトウ
 今回で6年目だろうか、この暑い時期になると約1か月間印刷屋さんのスタジオにカンヅメになる。厚さが3センチ位あるギフトの商品カタログ本の仕事で毎日ひたすら物撮影である。朝は9時スタート。終わりは切りがいいところまで。今日で2日目である。ここだけの話だが、もうあごが上がってきた。まあ回数で言ったら一番ベテランなのかな〜、並行して一緒にやってるカメラマンがいろいろ質問して来る。うるさい。自然と口数も少なくなってもくもくとひたすら物に向かう。楽しみといったら昼飯ぐらいだ。スタジオの近くにはなかなかいい感じの商店街がある。スピーカーから演歌が流れスーパーの特売の宣伝をしてたりする。昼はその商店街のおわりにある喫茶店に入る。焼き魚がそこそこあって、60位のマスターがいる。夜はカラオケスナックになるのだろう、コーナーにはでかいモニターとステージがある。暗いエンジのソファーに座るとマスターが、あれ?今年も始まったの?1年ぶりだね〜。しかしあんたぜんぜん変わらないね〜、やっぱりうるおっている人はいつまでも若いね〜。…?さば塩定食チョウダイ。それと生、中ジョッキで!といきたいとこだが、ぐっとこらえる。7時半頃切りをつけ事務所へ戻る。W君とやきとん&生ビールで乾杯だ!のどから食道、胃へとしみわたり、ふ〜っと力が抜けて行く。まいう〜である。W君はこれから3号をあるバーに届けると言う。よう〜し、俺も書店営業頑張らねば!にいさん!チュウハイに変えて!

8月26日(火) 納品に遅刻、真昼のオエーッ          文責:タケ
 いよいよ納品。やったーッと叫びながら仕事場へ向かうも、途中駅で、前夜の飲み過ぎによる恥ずかしい症状に襲われて休息、15分遅刻した。Wクン、Sさん、Iさん、編集部総出で大汗をかいているところにようやくにして到着。50冊の梱包を持って階段を上がると、それ1回こっきりで息が上がり、吐き気が込み上げ、真昼のオエーッ。その後は3人の冷たい視線を浴びつつ、届けられた「酒とつまみ」3号に読者ハガキを差し込む作業に没頭する。というより他に何もできない体調。夕方までいやな汗をかきつつ、前日に受けた注文の梱包作り、納品書、請求書の準備などを行う。そして、ようやく酒の影響を脱した頃になって今度は配達人と化す。西荻窪の信愛書店を経由して吉祥寺のバーに納品する。都合100冊近くを手提げ袋に入れて持ち歩くと、手提げの紐が指に食い込んで辛いのだが、その痛さがまた快い。吉祥寺のWというバーでは、マスター特製、ホッピーを使った極上カクテルを3杯も飲んでいい具合に酔っ払った次第。ありがとうございます。

8月25日(月) 3号の電話営業開始!              文責:タケ
 3号納品を明日に控え、「大日本印刷〜っ、酒つま、早く持って来てよお〜っ」などと叫ぶ昼下がり、我らは書店さんへの電話営業を開始した。創刊号と2号を置いていただいているお店に電話をかけて、売れ行き調査と同時に3号の配本希望部数を聞き出すのだ。もう要らないから、などと言われるかもしれない緊張の一瞬だが、売れてまっせえ! なんてひと言が聞けるかもしれず、期待に胸が膨らむものでもあるから、小生、手に汗を握りつつ電話かけまくり、という状態になる。詳しくは差し控えるとして、創刊号の頃がウソみたいに初回からたくさんの配本希望が寄せられたのである。しかも、いくばくかの返品を予想していたにも関わらず、多くの書店さんで創刊号、2号ともに完売、あるいは継続販売したいという報告を頂戴した次第。嬉しくて鼻水たらたら。夕方になるのが待ち遠しく5時きっかりにビールを空けて乾杯。その後は某誌編集者にして我が『酒とつまみ』も読んでくださっている編集者2名と新橋へ乱入。エアコンも効かない焼肉屋で汗をダラダラ流しつつ炭火焼きのホルモンを突っつく。大瓶のビールを何本もあっという間に空にして、その後は、焼酎でもサワーでもホッピーでもなく、常温の日本酒に突入。コップでぐびぐび、暑さと酔いで朦朧としつつ、店を出てみなさんと別れた後は、口の中をさっぱりさせるべくウイスキーのハイボールを求めてさまよう。ウーッ。「ぜえーったい、3号を完売してやるんだかんな!」と、新橋の街を歩きながら、大きな声でひとりごと。

8月24日(日) サッカーがメインか? 飲みがメインか?  文責:ナベ
 前夜、飲んで遊んでいるうちに終電を逃し、そのままズルズルと飲んで遊び、朝帰り。午前7時頃、吉祥寺駅に着く。外に出ると陽射しが強い。こりゃ今日も暑くなるな、と思うだけで体はぐったり。とぼとぼと井の頭公園の中を抜けて家を目指す。すると、公園内でジョギングする人の多いこと。元気はつらつ、いい汗かいてまっせ〜、ってな具合で駆け抜ける彼らの姿を見て、ますますぐったり。家にたどりついたときにはパンチドランカー状態だった。今日は草サッカーの練習があるのだが、もう寝ることしか考えられない。一日寝て過ごすそうと決意したと同時に爆睡した。が、午後2時頃に目覚めたときには、意外にも体力がかなり回復。このまま体を動かさずにずっと家にいるのもなんかモヤモヤしてイヤな感じだったので、結局練習に参加。気温約30度の炎天下、武蔵野市にある公園で汗だくになりながらボールを蹴る。高校時代、まがりなりにも全国大会を目指していたサッカー部に在籍していたが、周りの選手はみなうまく、技術やセンス、スピードなどまったく及ばなかった。それでも「キング・オブ・補欠」と言ってもいいくらいの補欠だった自分が唯一誇れたのが持久力だった。が、今やそんなモノはこれっぽっちもない。草サッカーをやるたびにへなちょこぶりを発揮している。とはいえ、やはり楽しい。サッカーは見るモノではなく、やるモノだとつくづく感じる。まあ、スポーツはみなそうだと思うが。で、午後6時半頃、練習が終了し、そのまま10人くらいで近くの居酒屋へ突撃。汗として流した水分を取り戻すかのように生ビールをガブ飲み。今日の練習についてああだこうだ言ったり、バカ話、エロ話などして盛り上がる。その後、何人かと2軒はしご。今日もまた、スポーツの後の爽やかな飲みとはほど遠い飲み方をしてしまった。

8月23日(土) 昼日中から再び花札               文責:タケ
 6時半起床。薄切りの食パンにピザソースを塗り、ハムとチーズをのせてオーブントースターで焼き、卵を茹で、紅茶と野菜ジュースを添えて朝食作り完了。どうだ娘よ、完璧な朝飯だろと威張りたいのだが、娘は、食が進まない。朝から猛烈に暑く、これから半日の特訓を思うだけでメシも喉を通らないといった感じだ。しかしながら休ませるわけにはいかない。がんばれ、がんばれ。帰ってきたら水風呂に入って、それからソーメンでビール、いやいや麦茶を飲ませてやるぞ。そんなことを思いつつ送り出す。そして娘の練習着を洗い、干し、蒲団も干して買物へ。ソーメンは茹で方をしくじる可能性が高いような弱気が出て、またまた豚肉とキャベツを購入。ラーメンは嫌だと言われればカレーの残りもある。晩飯問題は事態の推移を観察しながら追って検討することとし、麦茶(ティーバッグみたいのじゃなくて本当の麦)も忘れずに購入。帰宅後すぐにヤカンで麦茶を作る。いい匂いがして、妙に懐かしい。麦茶というものは、飲む前の、この匂いを嗅ぐところに良さがあるなどと思いながら缶ビール1本。何をしているのか。午後1時を回って娘、帰宅。明日から合宿だというので、大急ぎで汗まみれになった練習着を洗濯して干す。昼食は連日のラーメンになった。食後、小生の母親が応援に来てくれるが、家事は全部済ませてあるのでやることなし。またまた花札となった。座布団一枚を3人で囲み、じゃじゃーん、猪鹿蝶! なんぞと昼日中から……。なんという親子3代。10回勝負を終えていったん休憩。その間に、タコとシシトウのナンプラーちょい掛け炒めをたっぷり作って、母と小生はビール、娘は麦茶をグビグビやりながらつまむ。それからさらに、花札10回勝負を開催。「そうは問屋が卸さねえ」などと問屋のなんたるかも知らないであろう娘が口走る。その姿を見ながら、コイツ、もう心配ないなと、汗だくビール飲み親父は、深く安堵するのであった。

8月22日(金) 炊事、洗濯、風呂、ビール           文責:タケ
 遅い朝食の後、娘とふたり、我が家へ帰る。娘は午後から部活。夏の強化練習とかで、そんなときに限って猛暑になるものだから憂鬱そうな顔をしている。仕事場へは出ないことにした小生は、豚肉とキャベツを醤油でさっと炒め、茹でた生ラーメンにどさりと載せて娘に食べさせてから部活へと送り出した。そして一人きりの午後。誰もいない家の居間に座っていると、なんだか妙に淋しい。仕事をしようなどと考えていたのだが、静かすぎて逆に落ち着けない。そこで、飲みはじめたか? いや、まだだ。小生は掃除をし、洗濯をし、買物に出かけて夕食の準備に取りかかったのである。そして、台所で飲み始め。カレーライス、アスパラガスとレタスのサラダ、冷奴に枝豆などを用意するわけだが、手を動かしていると淋しくもないし、額から垂れる汗を首に巻いたタオルで拭いつつ飲むビールは非常にうまい。ちなみにこの日小生は、生まれて初めてアスパラガスを茹でたのだが、それはなかなかの出来映えであったし、鍋で炊く米(我が家には炊飯器がない)の炊き具合も絶妙であった。さて、準備はできた。洗濯モノは取り込んできちんと畳んであるし、これで万全、と思ったとき、いけない、お風呂洗うの忘れてた! と、なぜかナヨッた言葉が頭をよぎり、いそいそと風呂場へ向かったのである。暗くなったころ、ヘロヘロになった娘が帰宅。何も言わずに麦茶をグビグビと飲み、2杯飲んだところで、ただいま、だと。よほどの乾きである。でも、覚えがある。夏の練習の後の冷たい水のうまさ。あれに比べたら酒なんぞ比べ物にならない。そんなことを考えながら娘の帰宅前に早々と入浴してしまった小生は、この3本目のロング缶をプシュリと開けたのである。

8月21日(木) 留守番、花札、実家酒              文責:タケ
 3人の子供のうち、一番上の子が中学の全国選手権に出場するため昨日東京を発ち、今朝は今朝で、家内と末の子が応援のため羽田から飛行機に乗った。残されたのは小生と、真ン中の子。この子は、部活を休むことができないための東京残留、昨晩から小生の実家に泊まり込んでいる。ちなみに、中学1年になる娘である。そして今夜、娘に合流した後からは、2日間にわたって小生が炊事洗濯掃除等々家事を担当することとなっていた。夕方早くに仕事を切り上げ実家へ向かう。娘は殊勝にも宿題なんぞやっていて、いつもと変わるところがない。しかしながら、平素は一家五人、合宿のようにして暮らしているので、父と祖母以外誰もいないという状況は、相当に淋しいはずなのだ。そこで小生、夕食を終えるや小生の母親を巻き込んで花札を開始した。この娘、花札が好きである。しかも強い。「青タン、リーチ!」などと分かったような分からないようなことを叫んだりする。どういう教育をしてきたのか。普段は3人いる子供が今夜は1人、徹底的に遊んでやろうなどと思いつつ、夕食前から飲み始めた酒が進む。そろそろ寝ようかというときにはビールの連続飲みから戴きモノのブランデーなんぞもグビグビやって、すっかり酔っ払ってしまった。花札に興じながら大酒を食らう父親を見て育つこの娘、どんな人になるのだろう。

8月20日(水) ああ、酒の前では意志薄弱           文責:ナベ
 第3号校了でほっと一息。前夜そこそこ飲んだこともあり正午すぎに編集部へ顔を出す。「酒とつまみ」の制作はスタッフ一同ボランティアなので、制作に追われて無収入だった分を今日から他の仕事で取り戻さなければいけない、つまりほっとしてる場合じゃないのだが、気がつけば、あちこちに「第3号発売のお知らせ」のメールを送ったり、チラシやポスター用のネームを書いたりしていた。社会人1年目のときよりも百倍貧乏という金欠街道まっしぐらだが、まあ、ジタバタしてもしょうがない。楽しければそれでいい。そのまま時を過ごす。で、何だかんだやってるうちに午後10時。このところ飲み屋での痛飲が続いていたし金欠なので、今日あたりは、飲んだとしても自宅での缶ビール2本まで。そう心に決め、飲みに行きたそうなS氏を視界に入れないようにして仕事に専念していたのだが、編集部で一人になったときにご近所のライターK氏から電話。飲みの誘いにあっさりと乗ってしまった。場所は加賀屋。K氏はホッピー、僕はレモンハイ。いろいろ話をして、ほろ酔い気分で家路につく。ああ、酒の前では意志薄弱……。

8月17日(日)〜19日(火) 校了までの3日間          文責:ナベ
 17日。朝からずっと雨。本当は午後3時から草サッカーの試合に出るはずだったが雨のため中止。代わりに自宅で馬券と戦うことにした。結果、惨敗。携帯で馬券が買えるようになったのは便利だが、逆に気軽に金をなくすことにもつながっている。自宅で寝ころんでいるうちにいつのまにか口座から金がなくなるなんて……。ヤケ酒を飲もうと思ったが我慢してふて寝。で、午後10時頃コンビニで買った缶ビール6本とつまみを手に行きつけのバーへ。飲み屋に缶ビールを持っていくのも変なもんだが、この日はこの店の定休日。草サッカーのチームメイトとスカパーを見ることになっていたのだ。欧州サッカーの試合をオオー、ウワー、ヒーなどと騒ぎながら見ているうちにビールを飲み干し、ワインも痛飲。試合中継が終わっても飲み続け、午前5時帰宅。あああ……。
 18日。そんな時間に帰ってきたら朝は当然起きられない。昼前にムクムクと起き出し、「笑っていいとも」や「こころ」を流しっぱなしにしながらダラリダラリと準備をして、編集部へと向かう。明日が校了日なので校了紙をとにかく読み続ける。途中意識を失いそうになったものの、何とか持ちこたえて夜。O氏とS氏とともに駅前の中華料理屋へ。「第3号校了イブだ!」とか何とか言いながら、いつものように飲む口実を作ってレモンハイで乾杯。おおお……。
 19日。昨日チェックを入れた箇所をパソコンで修正。本当に最後のクライマックスだ。発売日ズレズレの怠け者集団ではあるが、それでも怠け者は怠け者なりに何とか第3号までたどりついた。ああ、やればできるもんだなあ。といいつつ、編集部に第3号のお問い合わせをいただいた方や第3号を待っていてくれた方々、発売日が遅れてしまい本当に申し訳ありませんでした……。で、午後7時すぎ、大日本印刷のM女史にデータ等を渡して、ついに校了! スタッフ一同、缶ビールで乾杯する。そのまま浅草橋駅西口のやきとん屋に流れ、煙と涙にむせびながら安堵の痛飲。ううう……。


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